四季折々のケヤキ並木を眺めながら気軽に食事を楽しめる鉄板焼きレストラン。

CREATIVE LAB事業部

鉄板ダイニング誉 – 鉄板料理店内装リニューアル

鉄板ダイニング誉(仙台市青葉区)

定禅寺通のけやき並木を眺めながら、最高級の仙台牛と黒毛和牛をはじめロブスター・鮑など海鮮をオープンキッチンのカウンターで焼き上げる鉄板ダイニング。老朽化に伴い内装リニューアルをお手伝いさせていただきました。

施工面積:182.95㎡
施工期間:1.0ヶ月

設計デザイン:城浩太郎(株式会社N’s Create.)
施工監理:川原正任(株式会社N’s Create.)

鉄板ダイニング誉
​〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町1-5 SKビル 4F
http://www.t-taka.com/

日常使いもできる、ブルックリンスタイルの特別な空間。

結婚記念日など、特別な日を過ごす場としても知られる鉄板ダイニング譽【taka】。白基調のスタイリッシュな店内から、レンガの温かみが感じられるブルックリンスタイルの店内にリニューアルしました。
神戸にルーツを持つオーナー様が、「東北の食材を使ったレストランを開きたい」と始めてから19年間も続けている「思いのデザイン」をご紹介します。

Question01なぜ今の事業をはじめたのですか?開く

「宮城をはじめ東北は、自然豊かな食材の宝庫だと思うんです。その食材を使ったレストランをオープンしてみたいと思ったことをきっかけに、鉄板ダイニングをスタートしました」 とおっしゃるオーナー様は、20代前半から食べ物にかかわる仕事をしたいと考えていたのだとか。その中で“鉄板焼き”を選んだのは、オーナー様の子どもの頃の経験があるのだそう。 「母親が神戸出身で。神戸には、自分が子どものころからステーキを食べる文化があったんです。小さいころから鉄板焼きに馴染みがあったからかもしれませんね」 そんなきっかけではじめられたお店も、オープンから19年が経ちました。今では、“記念日やデートにおすすめの店”としてメディアで紹介されていたり、記念日ごとに足を運ぶ人もいたり。多くの人にとって“特別なお店”となっているようです。

Question02お店のことを教えてください。開く

「宮城県はもちろん、東北全体で捕れる食材を美味しく食べていただきたいということを一番に営業しています。宮城県には、全国に誇る“仙台牛”というブランド牛があります。私たちのお店では、まず、仙台牛のステーキを美味しく食べていただきたい。それから、三陸海岸や日本海側の牡蠣や魚など、東北は食材の宝庫。これらを調理して食べていただくことにこだわりをもっています。」 宮城県をはじめ、東北の食材を使ってお客様に美味しいものを提供したいとおっしゃるオーナー様。鉄板焼きを提供する以外にも、さまざまな事業を手掛けていらっしゃいます。 「ユッケが食べられなくなった時、お客様の声にこたえる形で仙台牛のフレッシュな食感を残したハムをつくりました。それから、生ハムやコンビーフ、ハンバーグ、シチューなどを開発して、店内や百貨店さんで販売しています。東北の美味しいものを、全国の人に届けていきたいですね。」 お客様の声をきっかけに、“食材の宝庫・東北で捕れたものを全国に広げる”ことに取り組んでいらっしゃるのですね!

Question03今回プロジェクトに始まったきっかけを教えてください。開く

「2019年10月の台風19号で建物が被災しまして。4階にある店舗も水浸しになって“全面リニューアルをしよう”と考えたのがプロジェクトの始まりでした」。 リノベーションのきっかけは、“古いものを新しくしたい”“使い勝手良く改装したい”“新しい店舗をつくりたい”など、オーナー様が自発的に希望するものだけでなく、今回のように、不測の事態への対処となる場合もあります。しかし、思わぬタイミングで手を加える場合、予算や休業期間の関係で“被災部分や劣化部分の改修のみ”となるケースも少なくありません。 特に今回は、クリスマスや年末年始などお客様にとってもお店にとっても“特別なイベントシーズン”を2ヶ月後に控えたタイミング。ここで全面リニューアルに踏み切ったオーナー様の決断力には脱帽です!

Question04N's Create. に依頼したいきっかけ、依頼した結果どうでしたか?開く

「ビルや店舗のリノベーションなど、多くの実績があるN’s Create.さんなら、裏の裏までわかってくれているので安心してお任せできる。」と言ってくださるオーナー様とは、実はご自宅のリノベーションからのお付き合い。 「N’s Create.さんには、自宅も作ってもらっていますが、デザイン性が高いだけでなく、収納などの必要な設備も揃っていて住みやすい。お店も頼むんだったらN’s Create.さんだなって思い依頼しました。」

Question05プロジェクトで苦労した点 ・ こだわったポイントなど教えてください。開く

「10月12日に被災して全面リニューアルを決め、12月1日にはオープンしたいという希望がありました。正味43日間で内装デザインをイチからやり直した点は苦労しました。一番苦労されたのはN’s Create.さんだと思うのですが。。。」 確かに今回のリノベーションでは、白を基調とした内装からレンガ調であたたかみのある店内にガラッと様変わりしています。これは、“仙台の景色も楽しんでほしい”というオーナー様の想いがあったから。 「お店の前の“定禅寺通り”にはケヤキ並木があり、四季折々の景色が楽しめます。春から夏にかけては新緑、秋には紅葉、冬になると仙台の一大イベント“光のページェント”。それが終わると雪が降って水墨画のような景色が目の前に広がる。そんな景色を、暖炉のあるあたたかい空間から眺めるようなイメージにしたいと思い、ブルックリンスタイルのようなレンガ調の内装にしてもらいました。」 また、今回のリノベーションによって使い勝手も良くなったようです。 「もともとオペレーションも大変だなと感じる動線だったのですが、リノベーションで改善できました。スタッフひとりである程度何でもできる動線ができたのは、N’s Create.さんの経験があってこそだと思います。」

Question06今後どんなことを考えていますか?開く

「使ったことのない食材、出会ったことのない食材を探して、お客様に提供して喜んでいただきたい。もっともっと極めていきたいなと思っています。」とおっしゃるオーナー様は、自ら生産者のもとへ足を運ぶことも少なくないのだとか。 つい最近も「山形の“舟形マッシュ”というジャンボマッシュルームを見つけたんです。八百屋さんから買って食べたら美味しくて、どうやって作るんだろうと調べて生産者を探してアポを取って会いに行った。」というほど。 そんな、“お客様が喜んでくれること”に対して積極的なオーナー様は、「ソーシャルディスタンスを保ちながらのお店の営業はもちろん、お弁当の販売やランチ、テイクアウトなどにもチャレンジしました」など、新型コロナウイルス感染症によるニューノーマルにも柔軟に対応されています。 また、「“美味しいものはお店・外で食べるもの”だったのが、 “美味しいものを家で食べる”という楽しみも増えた」と、新たな気付きを得たようです。

Question07最後に何かメッセージあればコメントをください。開く

「新型コロナウイルス感染症の営業で痛手を食っている飲食店は少なくありません。でも、お客様と近い距離で営業してきた個人店の中には伸びているところもある。うちの店も、営業としては下がった部分もありますが、新型コロナウイルス感染症のおかげで選択肢の幅が広がった。特別な日だけじゃなく普段でも足を運んでもらえるよう、TPOにあわせたお客様との距離感を大切にしていきたいと思っています。」 そして、オープンから19年走り続けてこられたオーナー様に、長く続けるコツも伺いました。 「“こういう食材があります” “こういう食べ物をつくってみたい”って毎日いろんなことを考えて話し合っていたら20年近く経っていた。これからも“この食材を使って”“こうやって”ってミーティングをしていたらまた10年経っている気もします。」 何気ない言葉の根底にあるのは、“お客様により良いものを提供したい”という強い想いのようです。 鉄板ダイニング譽【taka】様の次なる展開から目が離せませんね!